「俺らも電車。ちなみにお前と方面一緒なんだけど」 中原先輩は知らなかったのかとでも言いたげな顔をしている。 そんな風に言われても、知らないものは知らないんだけどなあ。 「俺らは、宮下さんと電車一緒なの知ってたけどな」 相変わらずの無表情で、佐伯先輩が呟いた。 「え!?」 まさか佐伯先輩までもが知っているなんて思わなかったから驚いた。 「ついでに言うと、毎日ギャラリーからバスケ見てるのも知ってる」 「えぇぇ!?」 「あ、ついた」 まさかの爆弾2連続投下に、ただただ驚くしかできなかった。