いつもより早く戻ってきたから、涼たちは驚いていたみたい。
そうだ、みーくんのこと聞きたいって言ってたから、今話しちゃおうかなっ。
みーくんとの出会いや、小さい頃の話、どんな人なのか、そんなことをずーっと喋った。
涼たちは、ただ黙って聞いてるだけだった。
朝の様子からして、もっといろんなことを突っ込んで聞かれるのを予想してたのにね。
それにみんな、なんだか変な顔してる。
不安そうに口元をきゅっと結んで、眉間に少しシワを寄せてる表情。
「亜希、どうしたの?」
あれ、私が聞こうと思ったのに、先に聞かれちゃったよ。
「ん? どうもしないよ? 涼たちの方がどうしたのって感じだよー」
あはは、と笑い声を出したはずなのに、私の口からもれたのは、かすれた小さな嗚咽だった。



