体育館12:25~私のみる景色~


「そ、それじゃ私は上にいるからね?」


 楽しんできてね、と体育館のドアの前でみーくんに手を振った。


 なんで私は体育館に入らないのか、とでも言いたげな顔をしていたけど、それはバスケやっていればきっとすぐにわかるよね。


 みーくんが中に入ったのを見送ってから、私もギャラリーへと続く階段を上った。


 いつもよりも女の子がいて、ちょっと来るのが遅かったな、なんて思う。


 もうコートの中では佐伯先輩、慶ちゃん先輩たちが走り回っているし。


 普段コートを見下ろしている場所から少し離れた、だけどしっかりと佐伯先輩を見ることのできる場所は、かろうじてキープできたけど。


 あ、隅っこにみーくん発見。


 佐伯先輩と慶ちゃん先輩も、みーくんがいることに気がついたみたいで、試合がストップした。


「えー、なになに? なんでやめちゃったの?」


「あれ、誰? もしかして噂の転校生?」


「まさかあの子もバスケやるとか? めちゃかっこいーじゃんっ!」


 おお、3年のお姉さま方に、みーくんはどうやら目をつけられたらしい。


 たしかにみーくんは、年上の女の人に好かれそうな感じだもんね?