「そ、それじゃ私は上にいるからね?」
楽しんできてね、と体育館のドアの前でみーくんに手を振った。
なんで私は体育館に入らないのか、とでも言いたげな顔をしていたけど、それはバスケやっていればきっとすぐにわかるよね。
みーくんが中に入ったのを見送ってから、私もギャラリーへと続く階段を上った。
いつもよりも女の子がいて、ちょっと来るのが遅かったな、なんて思う。
もうコートの中では佐伯先輩、慶ちゃん先輩たちが走り回っているし。
普段コートを見下ろしている場所から少し離れた、だけどしっかりと佐伯先輩を見ることのできる場所は、かろうじてキープできたけど。
あ、隅っこにみーくん発見。
佐伯先輩と慶ちゃん先輩も、みーくんがいることに気がついたみたいで、試合がストップした。
「えー、なになに? なんでやめちゃったの?」
「あれ、誰? もしかして噂の転校生?」
「まさかあの子もバスケやるとか? めちゃかっこいーじゃんっ!」
おお、3年のお姉さま方に、みーくんはどうやら目をつけられたらしい。
たしかにみーくんは、年上の女の人に好かれそうな感じだもんね?



