午前中の授業がやっと終わった。
「ふあぁ~、やっと昼~!」
伸びをして嬉しそうに言うみーくんをしり目に、私は涼たちとご飯を食べる準備を始める。
だって、夏休みの間ずーっと佐伯先輩がバスケやってるところ見れなかったんだよ!?
会えたのだってたった1回、それも偶然だし、メールもくることはないし。
耐えて耐えて耐え抜いたんだから!
少し小さめのお弁当箱を取り出して、急いで食べ始める。
「あーき。久しぶりに先輩見れるから急ぐのもしょうがないけど、あの幼なじみの話は放課後絶対聞くからね!」
「もちろんっ!」
涼たちは優しい。
私が話さないでいたことも、みーくんのことだって今すぐにでも聞きたいはずなのに。
こうやって私のことを送り出してくれようとするんだから。
涼も千夏も純子も、しかたないなあと言いたげな優しい目で私を見るから、なんだかすごく心がぽかぽかしてくる。
「あ、噂をすれば」
涼の視線の先には、みーくん。
お弁当食べないのかな?
それとも一緒に食べる人がいないとか?
どうしたんだろう?
「みーくん、どしたの? ご飯は?」
さっきも女の子だけじゃなくて、たくさんの男の子からもお昼ご飯誘われてたから、一緒に食べる人がいないなんてことはないだろうけど。
それとも何か別の用事かな?
みーくんに視線を送るたくさんの男女にちらちらと目をやりながらみーくんを見た。
「あー、今日は断ったんだ。亜希に校舎案内してほしかったんだけど。……もしかして急いでる?」



