「亜希ちゃんと幼なじみって本当!?」
「ねえねえ七種くん! お昼はうちらと食べよーよ!」
「みっ宮下! ほんとは七種と付き合ってるとかじゃないよな……!?」
「亜希ちゃんっ! 七種くんって、ほんとに彼女いないの!?」
うわあ、質問が飛び交って、かろうじて内容は聞き取れるけど誰が言ってるのかわからない。
というか、なぜに私までこんな状況になってるの……?
それに、入学してから今まで、こんなふうに大勢の男女にかこまれることなんてなかった。
女の子とは仲がいい方だと思ってるんだけど、男の子とはあまり話したことなかったからこの状況はびっくりっていうかげんなりだけど、少し嬉しかったりもする。
クラスの子たちは、言いたいことを言うだけ言って、授業開始のチャイムが鳴る前に自分の席へと戻っていった。
この学校の人は基本的に根が真面目な人が多いと思う。
質問には私もみーくんも何ひとつ答えられなかったけど、またそのうち話す機会もあるよね。
みーくんも思ったより早く気の合う友達を見つけられそうだし、なんだかこれからもっと楽しくなりそう!
そんな私の表情がそのまま顔に出ていたみたい。
「亜希、そんな笑ってるとまたファン増えるよ」
頬杖をついてむすっとしたみーくんが私にそう言うけれど、それはきっとみーくんの方だよね。



