「ね、亜希。俺まだ教科書ないから見せて?」
私の返事を聞く前に、みーくんはガタガタと机を動かして、私の机にぴったりとくっつけてしまった。
ああもう、女の子の視線が突き刺さるよ。
見られすぎて、全身焦げ付きそう。
というか、今日1日こんな状態が続くんだよね?
私の身体、最後まで保つのかな……。
「ねえ。亜希ってあの人たちだけじゃなくて、クラスの奴らにも人気あるんだね?」
「え? なにが?」
隣りのみーくんは頬杖をついて、私だけに聞こえるような小さな声でつぶやいた。
顔は黒板の方に向いていて、授業はしっかり聞いてますって主張しているように見えた。
というか、みーくんの言っている意味がよくわからない。
『あの人たち』って誰のこと?
クラスの人に人気あるのは、私じゃなくてみーくんだと思うんだけどなあ。



