それにしても、バイトの佐伯先輩の方が、慶ちゃん先輩よりお花に詳しいんだなあ、やっぱり。
学年首席なくらいだし、記憶力もいいんだろうね。
さすが佐伯先輩だ!
「幼なじみくんよお、一応俺この店の持ち主の息子なんですけど? なんで俺より恭也に聞くんだよ!」
「えー、だってどう見ても明らかに慶ちゃんセンパイより佐伯センパイの方がしっかりしてそうじゃないですか」
うん、当たってるよみーくん。
だけど、慶ちゃん先輩お怒りみたいだから、からかいも程々にしといてね?
「あ、そうだ。宮下さん、幼なじみくん。はい、これ」
佐伯先輩にそう言われて手渡されたのは、見覚えのあるB5の紙。
花の名前、写真、育て方が丁寧に書かれた説明書だ。
「こ、これ……」
そうだ、3年前にもらったのも、たしかこんな紙だった。
もしかして、3年前に来たお店はやっぱりこのお店だったのかな?
あまりにも前と違いすぎるから、ぜんぜん気がつかなかった。
リフォームか何かしたのかな?



