そっか、みーくんはサキエさんのおつかいだったんだね?
サキエさんはお花が好きみたいで、ガーデニングも得意だった気がする。
小さいころみーくんのお家の庭は、1年中色とりどりの花で埋め尽くされていたから。
「じゃあ、バーベナとかいいんじゃない? 本当はもう少し早めだとポットで売ってたんだけど」
そう言って佐伯先輩が近づいていったのは、赤や薄紫のちょっとボリュームのある花が植えられたプランタだった。
「うわあ、みーくん、これかわいいね!」
赤、薄紫、赤の順番でプランタにおさめられているバーベナは、小さな花弁をたくさんつけていてすごくきれい。
隣りには、ピンクで花びらの2枚だけが赤いバーベナの鉢がひとつある。
これ、すっごくかわいいかも!
「あー、じゃあこれにしようかな」
「プランタごと持ってく? 少し重いかもしんないけど」
「大丈夫です、俺も男なんで」
結局みーくんは、大きめのプランタひとつかお買い上げ。
隣りのピンクの方がかわいいのに。



