体育館12:25~私のみる景色~


 みーくんはニヤニヤと私を見るし、佐伯先輩と慶ちゃん先輩なんか目を見開いてびっくりしてるよ。


 私の顔はきっと真っ赤だね。


 暑さのせいってことにしておこう。


「ふうん、よろしくお願いします。そのバスケって、誰でも参加していいんですか? 俺もやりたいんですけど」


「は!? お前もやんのかよ! 来んなうぜえ!!」


「ひどいな、慶ちゃんセンパイ。俺が行ったら迷惑なんですか? うわー、傷つくなあ」


「てめえはその名前で呼ぶな!」


 うわあ、また始まったよ。


 というかみーくん、ぜんぜん傷ついてるように見えないし、むしろ楽しんでるように見えるよ?


 どうすればいいんだろ、って考えてたら、肩を叩かれた。


 佐伯先輩に。


 振り向いたら思ったよりも近い位置に佐伯先輩がいて、いつものシトラスの匂いが鼻をかすめてくらっとした。


「あー、宮下さん。あいつらなんか言い合いしてるけど、昼休みにあの幼なじみ連れてきていいからな?」


「はいっ! でも、慶ちゃん先輩とあんな仲だけど、大丈夫ですかね?」


「大丈夫だと思うけど、あの幼なじみ、バスケ上手いの?」


 みーくんは、運動も勉強もできるパーフェクトボーイ(自称)って言っていたから、たぶん上手なんじゃないかな?


 そう思ってこくりと頷くと、頭にぽんっと手がのった。


「ふふ、宮下さん久しぶりだね」