みーくんはニヤニヤと私を見るし、佐伯先輩と慶ちゃん先輩なんか目を見開いてびっくりしてるよ。
私の顔はきっと真っ赤だね。
暑さのせいってことにしておこう。
「ふうん、よろしくお願いします。そのバスケって、誰でも参加していいんですか? 俺もやりたいんですけど」
「は!? お前もやんのかよ! 来んなうぜえ!!」
「ひどいな、慶ちゃんセンパイ。俺が行ったら迷惑なんですか? うわー、傷つくなあ」
「てめえはその名前で呼ぶな!」
うわあ、また始まったよ。
というかみーくん、ぜんぜん傷ついてるように見えないし、むしろ楽しんでるように見えるよ?
どうすればいいんだろ、って考えてたら、肩を叩かれた。
佐伯先輩に。
振り向いたら思ったよりも近い位置に佐伯先輩がいて、いつものシトラスの匂いが鼻をかすめてくらっとした。
「あー、宮下さん。あいつらなんか言い合いしてるけど、昼休みにあの幼なじみ連れてきていいからな?」
「はいっ! でも、慶ちゃん先輩とあんな仲だけど、大丈夫ですかね?」
「大丈夫だと思うけど、あの幼なじみ、バスケ上手いの?」
みーくんは、運動も勉強もできるパーフェクトボーイ(自称)って言っていたから、たぶん上手なんじゃないかな?
そう思ってこくりと頷くと、頭にぽんっと手がのった。
「ふふ、宮下さん久しぶりだね」



