体育館12:25~私のみる景色~


 それなのに、みーくんってばにこにこして慶ちゃん先輩を見てるから、なんだかこっちがヒヤヒヤしてきちゃうよ!


「あっ、あのね慶ちゃん先輩! この人は海くんって言って、私の幼なじみなんだよ! 夏休みにこっちに戻ってきてて、休み明けから同じ学校になるよ!」


 なんで私がこんなに必死に説明してるのかわからないけど。


 なんとなく、このままにしておいたら喧嘩始めそうで怖かったんだよね。


「そういうわけなんで、よろしくお願いします。センパイ?」


「……っ! お前なんか知んねぇけど、ムカつく!」


「やだなあセンパイ。仲良くしてくださいよ」


 ああー、熱くなりやすい慶ちゃん先輩と、いつでも冷静なみーくんは、もしかしたら相性が悪いのかな?


 慶ちゃん先輩はおでこに青筋浮かべてるけど、みーくんはクスクスと笑いを漏らしてるし。


 みーくん、なんだか挑発してるように見えるのは、気のせいだよね?


「ところで、そっちの人もセンパイ?」


 ひとしきり騒いだ後、みーくんはイヤに爽やかな笑顔で佐伯先輩の方を見た。


 慶ちゃん先輩なんか、げっそりしているし。


「えっとね、この人は佐伯先輩。慶ちゃん先輩と同じで、私たちの1つ上だよ。でね、いつもお昼休みにバスケやってて、すごく上手なんだよ! かっこいいよ!」


 あ、なんだかいらない説明までしたかも?


 うわあ、何言ってんだろう……。