「亜希、何してんの?」
「あ、みーくん!」
慶ちゃん先輩が用意してくれた新しい鉢にゼラニウムを植え替えていると、後ろから声がかかった。
額から少し汗を流して、片手にジュースのペットボトルを2本持っている。
もしかして、それ買いに行ってたのかな?
「俺がいない間に、どうしてこうなったの」
「んー、ちょっといろいろ?」
先輩が動揺して鉢植え2連続で落とした、なんん先輩がいる目の前で言えるわけもないし。
ちょっと困った。
そんな私を見て、みーくんはおもしろそうに笑ってたけど。
「はい、これ亜希の分。熱中症になるといけないから買ってきたよ」
「ありがとー!」
持っていたペットボトルのうちの1本をみーくんがくれた。
ひんやりして、気持ちいい。
「おい、亜希。コイツ誰」
お店の名前がプリントされた可愛いビニール袋に、植え替えたばかりの鉢植えを入れた慶ちゃん先輩が、ぶすっとした顔で言う。
その顔、ちょっと怖いよ?
その袋を私に手渡すと、慶ちゃん先輩はみーくんをなぜかキツい顔で睨みつけている。
だから、怖いんだってば。
ただでさえ、元々の顔がイカツいし整ってるから、迫力あるよね。



