男の子よりも花の名前を知らないって、女子力低いかな?
不安になるけど、土に混ざって倒れる花をみていたら、そんな思いはどこかに行っちゃった。
そうなのか、この赤くて可愛いお花はゼラニウムっていうんだね。
横たわる姿は儚げだけど、きちんと植えれば見違えるだろうなあ。
「亜希、これは俺と恭也で買ってやる。恭也、いいよな?」
「ああ、俺が割ったんだし俺だけが払ってもいいけど?」
「黙れ、割り勘だから」
んーと、なんだか言い争ってるけど、お金はちゃんと払いたいなあ。
なんだか悪いし。
「あの、私払うから大丈夫ですよ?」
「いいんだよ、傷んだやつ引き取ってくれるだけでありがてえから」
家に花は腐るほどあるしな、なんて慶ちゃん先輩はお代をタダにしてくれた。
な、なんだか逆に悪かったんじゃないかなって思うけど、ありがたくもらうことにした。
「佐伯先輩も、なんだか逆にすみません。払ってもらっちゃって」
「いや、俺が落としたのが悪いから。2人とも悪かったな」



