その手つきが優しくて、嬉しくて。
女の子だと思っていた子が実は男の子だとわかっても、やっぱり雰囲気は海ちゃんそのものだ。
急に懐かしさがこみ上げてきて、その勢いで思いっきり抱きついた。
男の子だけど、幼なじみ。
大好きだった、ずっと会えなかった大切な友達のひとり。
「ほんとに海ちゃんなんだねっ! 会いたかったよー!」
ぐりぐりと頭を海ちゃんの胸に押しつけた。
もう、この嬉しさをどう表現したらいいんだろうっ!
そのくらい、嬉しくて懐かしくて。
「っ、亜希? その、俺も一応男だから……な?」
なんて、耳までほんのり赤く染まった海ちゃんに言われるまで、そこが玄関でお母さんやサキエさんもいるんだってことを忘れちゃってたんだ。



