ぷんぷんと怒る慶ちゃん先輩を差し置いて、佐伯先輩は人当たりの良さそうな笑顔で私を見た。
んー、やっぱり絶対無表情なんかじゃないね。
「ところで宮下さん。明日から追試終わるまでの放課後、ここで勉強するってことでいい?」
「はいっ、よろしくお願いします!」
「ふふっ、こちらこそ」
首を傾げる様子が子犬みたいで、なんだか可愛かった。
ってことは、土日抜いて5日間、放課後は先輩といられるんだ!
うれしいっ、うれしすぎるよっ!!
バンザイして喜びたいところだけど、心の中だけにとどめておこう。
「そうだ、もしかして今日の昼来なかったのって、林先生に呼び出されてたからとか?」
急に思いついたように、佐伯先輩は言った。



