こんな申し出、断る理由なんかひとつもない!
「ぜひ、よろしくお願いします!」
思ったよりも大きな声が出て、佐伯先輩はちょっとびっくりしていたみたい。
目をまん丸くしたけど、そのあとにこりと微笑んでくれた。
ああもう、後光が差してるように見える。
そういえば慶ちゃん先輩は、テスト大丈夫だったのかな?
見るからに頭悪そうな……じゃなくて、勉強苦手そうに見えるんだけど。
「慶ちゃん先輩、勉強しなくていいの?」
私がそう言うと、慶ちゃん先輩はわずかに顔を上げてニヤリと笑った。
「俺はいーの。進学しねぇし。それにテストは恭也にヤマはってもらってっから、毎回赤点免れてんだよ」
ふふん、と目を細めて得意気に話す姿に、なんだかすごくいらっとした。
というか、だったらなんでわざわざ進学校選んだんだろ。
……そっか、佐伯先輩がいるからか。
ってことは受験そうとう頑張ったんだろうなあ。
それほど、慶ちゃん先輩は佐伯先輩が好きってことなのかな。



