別世界にトリップして、質問の言い訳じゃなく、さっきの衝撃的なできごとのことを頭の中で整理していた。
「もしかして、再試験とか?」
佐伯先輩は、乾いたわたしのひざに大きめの四角いバンソウコウを貼りながら、ズバッと真相をついてきた。
「う、実はそうなんです……」
言い訳なんて思いつくわけもなく、仕方なく本当のことを白状するしかなかった。
なんかもう、私ってすごく残念な子だよ。
いいところをアピールしたいのに、ダメなとこばっかり見られちゃってる気がする。
肩を落としてため息をついた。
今日だって、ほんとうは今頃図書館で勉強してるはずだったんだけど。
「ふうん、追試って来週でしょ? 俺、それまで勉強見てあげようか?」
微笑みをたずさえた佐伯先輩が、私に救いの手を差し伸べてくれてる。
というか、佐伯先輩って学年首席らしいし、そんな人に勉強教えてもらえるって……!
それに、一緒にいる時間増えるってことだよね?
なんだか佐伯先輩が、神様に見えてくるっ。



