笑いながらごまかすけど、そんなのは通用するはずもなく。 「なんで勉強? 期末終わったばっかなのに」 いぶかしげな顔で見られて、言葉に詰まる。 んー、なんてすり抜けよう。 考えてる間に、身体中の熱もおさまって、心臓の鼓動も落ち着いてきた。 ……さっきのことは、夢だったってことにしよ。 佐伯先輩はあの時、からかうわけでもなく至って真面目な顔だったから。 きっと、バイキンが入らないようにって消毒してくれたんだ。 やり方がちょっと、あれだったけれど。 そう思うことにしよう。