体育館12:25~私のみる景色~


 笑いながらごまかすけど、そんなのは通用するはずもなく。


「なんで勉強? 期末終わったばっかなのに」


 いぶかしげな顔で見られて、言葉に詰まる。


 んー、なんてすり抜けよう。


 考えてる間に、身体中の熱もおさまって、心臓の鼓動も落ち着いてきた。


 ……さっきのことは、夢だったってことにしよ。


 佐伯先輩はあの時、からかうわけでもなく至って真面目な顔だったから。


 きっと、バイキンが入らないようにって消毒してくれたんだ。


 やり方がちょっと、あれだったけれど。


 そう思うことにしよう。