開いた口が塞がらないって、きっとこういうことだよね。
佐伯先輩の言葉に、私は口をもごもごとさせることしかできなかった。
だって、アレが消毒って……!
佐伯先輩、どんだけなのっ……!
さっきのは私には未知の領域すぎて、刺激が強かったみたい。
寒いわけでもないのに、身体がぷるぷると震えてしまう。
「あ? お前、消毒液ないっつってなかったか?」
「あるじゃん、ここに」
問い詰めるように言う慶ちゃん先輩に、佐伯先輩はそう言い、舌を出してそこを指さしてる。
うわあ、そんな、わざわざ言わなくても……!
さっきの光景がまぶたの裏に鮮明に残っていて、恥ずかしさがさらにこみ上げてくる。
「て、てめえ、まさか……」
真っ青な顔をした慶ちゃん先輩は、ちらりと私の方に目を向けて、私のひざをじっと見る。
そこは、ヌラヌラと光ってて、なんだかなまめかしく見える。
ここを、さっきまで佐伯先輩が……。



