体育館12:25~私のみる景色~


 こ、これってかなりおかしな状況な気がするんだけど!


「先輩っ、転んだし汚いからそんな……っ」


 肩をぐいぐいと押して離そうとするけど、一向に離れる気配はない。


 赤い舌先で傷をなぞる佐伯先輩は、なんだかすごく色っぽい。


 くすぐったいような、ムズムズするような変な感じがして、か細い声にならない声が私の口からもれた。


 その時、佐伯先輩が表情を変えずに私の方を見て、私の目を見たまま、その行為を続けた。


 舌が傷に触れる度にズキッと痛むけど、なぜだか同じように甘く痺れていってる気がする。


 な、なんなの、この状況……っ!


 私の顔はおそらく、真っ赤に染まってるだろう。


 ただでさえ暑いのにもっと暑くなって、汗もじわじわと噴き出してくる。


「んひゃあっ!」


 最後に大きくなめられて、大きな声をあげてしまった。