こ、これってかなりおかしな状況な気がするんだけど!
「先輩っ、転んだし汚いからそんな……っ」
肩をぐいぐいと押して離そうとするけど、一向に離れる気配はない。
赤い舌先で傷をなぞる佐伯先輩は、なんだかすごく色っぽい。
くすぐったいような、ムズムズするような変な感じがして、か細い声にならない声が私の口からもれた。
その時、佐伯先輩が表情を変えずに私の方を見て、私の目を見たまま、その行為を続けた。
舌が傷に触れる度にズキッと痛むけど、なぜだか同じように甘く痺れていってる気がする。
な、なんなの、この状況……っ!
私の顔はおそらく、真っ赤に染まってるだろう。
ただでさえ暑いのにもっと暑くなって、汗もじわじわと噴き出してくる。
「んひゃあっ!」
最後に大きくなめられて、大きな声をあげてしまった。



