だけど、カタカタと震えちゃう。
身体全体がこわばるし。
……緊張しすぎだよね。
それに、いろんなこと話してアピールもしたいのに、カミカミで全然話せないし。
こういう時間って貴重なのに、それをうまく使えない。
私ってだめだなあ……。
「緊張してる?」
バンソウコウを持って、困ったように笑いながら話しかける佐伯先輩が視界に入る。
ああ、この表情、すごく好きだなあ。
……って、そうじゃなくって。
見てすぐにわかるくらい、ガチガチに緊張してるっことだよね?
私がこんなんだから、佐伯先輩に困った顔させちゃってるんだよなあ。
「う、そりゃあ緊張しますよっ。先輩、学校で有名だし!」
口角を引き上げてみたけど、うまく笑えたかはわからない。
だけど、やっとまともなこと話せた気がしてホッとする。



