「アザんなってるから湿布貼りたいけど、血出てるから消毒してガーゼするからな」
「うえっ!? そそそそんな、私一人でできるので……っ」
佐伯先輩に手当てしてもらうなんて、そんな恐れ多いことできない!
ドキドキしてるのもバレちゃいそうだしっ。
「あーきちゃん。恭也はそーいう怪我の治療慣れてっから、やってもらった方がいいぜ」
私たちのやり取りを聞いていた慶ちゃん先輩が、口をはさんできた。
かと思ったら、側にあった机に顔を突っ伏してしまった。
うーん、確かにそうなのかも?
バスケでこういう怪我は少なからずあっただろうし。
知識も私なんかよりあるだろうなあ。
第一、ガーゼとかもうまく貼れそうにないや。
私、不器用だからね。
「……てわけで、俺がやるからおとなしくしてて」
「じ、じゃあ、お願いします……っ」
緊張するし先輩には手間取らせて悪いと思うけど、佐伯先輩が治療してくれるってすごい体験だよね。
恥ずかしいけど、ちょっと嬉しいかも。



