体育館12:25~私のみる景色~


「わりっ、遅くなったわ」


 不安になってきてたのを見計らったようにガラッとドアが開いた。


 慶ちゃん先輩は焦ったように私に声をかけて、続いて佐伯先輩が資料室に姿を現した。


「大丈夫ですよーっ。どこに行ってたんですか?」


 そもそも私が待ってる必要があったのかすごくナゾ。


 だけど、佐伯先輩といる時間増えるからいいんだけどね!


 ……慶ちゃん先輩は言っちゃうとお邪魔虫だけど、いた方が緊張も和らぐんだよね。


 ライバルだから、気は抜けないんだけど。


「ん、コレ借りてきた」


 そう言いながら、佐伯先輩は私に見えるように何かを持ち上げるようにして見せた。


 その手には、箱?


 なんか木箱のような四角いカバンみたいなものが握られていた。


 ……なにが入ってるんだろ?


 見た感じ古びていて、ボロボロなんだけど。


「宮下さん、足怪我してるから。救急箱借りてきた」


 その箱がなんなのか分かっていなかったことに気がついたのか、佐伯先輩が説明してくれた。