「わりっ、遅くなったわ」
不安になってきてたのを見計らったようにガラッとドアが開いた。
慶ちゃん先輩は焦ったように私に声をかけて、続いて佐伯先輩が資料室に姿を現した。
「大丈夫ですよーっ。どこに行ってたんですか?」
そもそも私が待ってる必要があったのかすごくナゾ。
だけど、佐伯先輩といる時間増えるからいいんだけどね!
……慶ちゃん先輩は言っちゃうとお邪魔虫だけど、いた方が緊張も和らぐんだよね。
ライバルだから、気は抜けないんだけど。
「ん、コレ借りてきた」
そう言いながら、佐伯先輩は私に見えるように何かを持ち上げるようにして見せた。
その手には、箱?
なんか木箱のような四角いカバンみたいなものが握られていた。
……なにが入ってるんだろ?
見た感じ古びていて、ボロボロなんだけど。
「宮下さん、足怪我してるから。救急箱借りてきた」
その箱がなんなのか分かっていなかったことに気がついたのか、佐伯先輩が説明してくれた。



