体育館12:25~私のみる景色~


 佐伯先輩も慶ちゃん先輩も、一緒に保健室についてくる気満々みたいだし。


 むしろ大丈夫じゃないのは、佐伯先輩と慶ちゃん先輩と一緒に学校の中を歩くってことの方なんだけど。


 2人って、自分たちがモテてるって自覚してるのかな?


 その2人といることで私がどれだけヒヤヒヤしてるか、絶対わかってなさそう。


 だけど、断りにくいよね……。


 下を向いてもんもんと考えるけど、先輩たちをうまく遠ざける言い訳なんか浮かんでこない。


 どうしようかな。


「あー、わかった。宮下さん、人が来なさそうな場所知ってる?」


「え……? それなら第1資料室ですかね?」


 なんでそんなこと聞くんだろ?


 ちなみに第1資料室は目と鼻の先。


 すぐ近くにある。


「ならちょうどいいな。宮下さん、先入って待ってて」


 そう言い残して、私と同じく状況をつかめていない慶ちゃん先輩を連れて、佐伯先輩はどこかへ行ってしまった。


「な、なんなんだろう」