体育館12:25~私のみる景色~


 すごい険悪なムードだけど、話しかけないわけにいかないよね。


 早く勉強しに行きたいけど、ぶつかったのは私なわけだし。


「あのー、私図書館行くんで……」


「は?」


 ギロりと2人に睨まれた。


 な、なんで私がそんな目で見られなきゃいけないの?


 まるで『ヘビに睨まれた蛙』状態。


 ピクリとも動けないくらいにはびっくりしてるし、視線で射殺されそうな感じ。


 こ、こわいんだけどっ。


「あー……ゴメン。とりあえず保健室行こ?」


 震えてる私を見て怯えてることを悟った佐伯先輩は、そう言って私の背中に手を当てて保健室へと促した。


 ……えっと、待って。


 こんなの学校の女の子に見られたら、絶対なんか言われちゃうから!


「あ、っと。ひとりで大丈夫です」


「大丈夫なわけねえだろ?」


 慶ちゃん先輩は怖い顔をして私に言うけど、もう立てるしひざが痛いだけだから本当に平気なんだけどな。