おまけに立てないしっ。
あーもう、こんな場所で下着おひろめとか、公開処刑もいいとこだよ……。
しかも、佐伯先輩だけじゃなく、慶ちゃん先輩にも見られたし。
近くにほかの生徒や先生がいないのが、まだ救いなんだけどさ。
でも、じわりと涙がわきあがってくる。
「あー、クソ! どんくせえにも程があんだよっ」
ずかずかと近づいてきた慶ちゃん先輩に腰のあたりをひょいっと持ち上げられて、壁を背にして座らせられた。
「見てねえからな、俺は! なんも見てねえから!!」
赤い顔で私に目線を合わせてかがむ慶ちゃん先輩の顔は真っ赤。
……うん、その顔を見れば嘘だってわかるけど。
慶ちゃん先輩の不器用な優しさ、だよね?



