体育館12:25~私のみる景色~


 急いで立ち上がろうとして、教科書を踏んづけた。


 『ズルっ、ベシャっ』なんて効果音付きで、またもや派手にこけた。


 しかもうつぶせで。


 ひざは地面に打ち付けるし、ひじとあごも打っちゃったし。


「い、いたい……」


 おまけにすごく恥ずかしい。


 すごい醜態をさらしてるよ、さっきから。


 勢いよく転んだせいで、すぐに立てない。


 どんくさいにも程がある。


 なんなんだ、私って。


「……宮下さん、俺はとりあえず大丈夫だけど。その、なんていうか……見えてるよ?」


「は、えっ!?」


 何が、なんて聞かなくてもわかった。


 というか、察した。


 佐伯先輩が言ってるのは多分だけど、す、スカートの中身のことだよね……?


 やけにお尻がスースーするとは思ってたけど!!


 でも、ひじ痛くて動かせない、隠したいのに隠せないよーっ!