相変わらず私から視線を外したまま、佐伯先輩はそう答えてくれた。
そ、そうだったんだ。
玄関の真上のあたりに、ちょうど私の教室がある。
それに窓の近くで話してたし、窓も開いてたし。
だから、私の声が聞こえたのかな?
そんなに大声で話してたつもりはないんだけどね。
……聞かれたらマズイ話、してなかったよね?
「だけど、よく私の声ってわかりましたね?」
普通、わからないよね?
数える程しか話したことないんだし。
「……なんとなくだけどね。ボソボソしゃべる声が聞こえてただけだし」
ということは、話してた内容とかはわからないってことだよね。
よかったよかった。
でも、私の声か確証もないのに、それでも待っててくれたんだ。
なんか、すごく嬉しいんだけど!



