オレンジの夕焼けをバックに、門に背をあずけて立っている。
その人はどこか気だるげで、茶色の髪をサラサラとなびかせていて。
涼しげな目で、いつもと変わらないポーカーフェイス。
この前、私のことを冷たい眼差しで見すえた人。
……私の、好きな人。
佐伯先輩が、ひとりで立っていた。
呆然と立ち尽くしていると、佐伯先輩が私の方を向いた。
なんだか、目があってる気がするんだけど?
……夢、夢だよねこれは。
たとえもし現実だったとしても、平然と前を向いて歩くなんてできない。
それに、あんなメールを送ったあとで、どんな顔をすればいいのかなんてわからない。
呼吸すらままならなくなって、動くことももちろんできなかった。
だけど、目だけはなぜかそらせなかった。



