ちゃんとメールが届いたのか、それとも届かず戻ってきてしまったのかわからない涼たちは、私の言葉を待っているみたい。
だけど、ちゃんと送れてしまったという現実についていけてなくて、声が出ない。
私は、指で小さく丸印を作って涼たちに涙目で笑ってみせた。
「きゃー!! ほんとよかったねえっ」
なんて、みんなが自分のことのように喜んでくれて、すごくあったかい気持ちになった。
でも、読まずに削除なんて可能性もあるから、手放しで喜べないけど。
だけどやっぱり、メールが届いただけでも嬉しいな。
返事だってくるはずがないけど、ウジウジしてないで送ってよかったかも。
さっきよりも、心が晴れた気がするな。
「あは、ほんとにありがとね? それに、もう遅くなっちゃったね。帰ろっか」
6月の終わり、湿気を含んだ空気が窓から流れ込んでくる。
戸締りをきちんとしてカバンを持ち、4人で一緒に教室を出た。



