体育館12:25~私のみる景色~


 ちゃんとメールが届いたのか、それとも届かず戻ってきてしまったのかわからない涼たちは、私の言葉を待っているみたい。


 だけど、ちゃんと送れてしまったという現実についていけてなくて、声が出ない。


 私は、指で小さく丸印を作って涼たちに涙目で笑ってみせた。


「きゃー!! ほんとよかったねえっ」


 なんて、みんなが自分のことのように喜んでくれて、すごくあったかい気持ちになった。


 でも、読まずに削除なんて可能性もあるから、手放しで喜べないけど。


 だけどやっぱり、メールが届いただけでも嬉しいな。


 返事だってくるはずがないけど、ウジウジしてないで送ってよかったかも。


 さっきよりも、心が晴れた気がするな。


「あは、ほんとにありがとね? それに、もう遅くなっちゃったね。帰ろっか」


 6月の終わり、湿気を含んだ空気が窓から流れ込んでくる。


 戸締りをきちんとしてカバンを持ち、4人で一緒に教室を出た。