体育館12:25~私のみる景色~


 つたない文章で、私の気持ちのひとカケラも、もしかしたら伝わらないかもしれない。


 だけど、コレが今の私の精一杯なんだ。


「ふふ、まあ、亜希らしいんじゃないの?」


 なんて、涼は微笑を浮かべながら言ってくれたから、少しだけ自信が持てた。


 それ以前に、このメールがちゃんと佐伯先輩のもとに届くのかわからないけど。


 震える親指を送信ボタンに添えて、深呼吸した。


 心臓も、ドキドキと音を立てている。


 期待2割、不安8割。


 ぎゅっと目をとじて、指に力を入れた。


 おそるおそる目をひらくと、画面には『送信しました』の文字。


 数秒待っても、私が送ったメールが戻ってくるなんてことはなかった。


 ……もしかして、佐伯先輩にちゃんと届いたのかな?


 力が抜けて、へなへなと机に寝そべった。