「い、言う! メールしてみるっ!」
もしかしたら、私のアドレスなんかもう消しちゃってるかもしれない。
受信拒否されてるかもしれない。
……それでも。
届かなくてもいいから、今の私の気持ちをちゃんと言葉にしたかった。
すぐにケータイを取り出して画面とにらめっこし始めた私を、涼たちは静かに見守ってくれている。
ああでもない、こうでもないって何回も文章を消しては打って。
数十分は何度もそれを繰り返していた。
「で、できたかも……」
つぶやいてケータイの画面を開いて机に置くと、涼たちは一斉に画面をのぞきこんだ。
そこに映し出されているのは、たった3行。
『試合、本当にお疲れ様でした』
『本当は、頑張ってくださいって言いたかったです』
『この前のこと、ごめんなさい』
もっとほかに言いたいこともたくさんあったけど。
文字を打とうとしたのに、全然言葉が出てこなかったんだ。
だから、今一番言いたいことだけを、一文字一文字心を込めて打ち込んだ。



