体育館12:25~私のみる景色~


 涼と純子は優しく私をなだめてくれて、千夏は私と一緒に泣いてくれた。


 私以上に大泣きし始めた千夏を見て、私もさらに大泣きしちゃった。


「あ~あ、頑張ってって言ってればよかったな……」


 まだ涙はポロポロと出て止まらないけど、ポツリと本音がこぼれおちた。


 へへっとムリヤリ笑ってみるけど、涙が乾いたあとのほっぺは引きつってうまく笑えない。


 歯を食いしばって、ゴシゴシと袖で目元を拭った。


 こんなふうに、いつまでも私が泣いてるわけにもいかないもんね。


「ねえ、頑張ってってのはもう言えないかもしれないけど。“お疲れ様でした”ってのは、まだ言えるんじゃないの?」


 強引に涙を止めようとする私に、涼が口の端に笑みを浮かべながら言った。


 そっか、それならまだ言えるのかもしれない。


 さっきみたいに、もう後悔はしたくないっ。