……今、佐伯先輩はどんな気持ちなんだろう?
やるせないだろうな、悔しいだろうな。
……泣いてるのかな。
「亜希、大丈夫?」
ハッとして顔を上げると、眉を下げた涼がいた。
その横には、千夏と純子も。
周りを見渡すと、教室にはもうほとんど人がいなくて。
私が考えごとをしている間に、ホームルームも終わってたみたい。
「先輩、残念だったねえ?」
「クラスの女子が言っていたが、一回戦から優勝候補と言われている強豪校とあたってしまったらしいぞ」
そうだったんだ。
しょうがないけど、でも。
勝ってほしかったなあ……。
「うぅ……っ」
顔を覆って泣き始めた私の背中を、涼たちは優しくさすってくれた。



