謝ろう、それで仲直りできたらいいな、なんて思ってたのがバカらしくなっちゃった。
だって、佐伯先輩のあんな顔を見たあとでそんなふうに思えるほど、私は強くなんかないから。
次に目の前で冷たい氷みたいな表情を見たら、もう立ち直れなくなると思うし。
それに、きっとボロ泣きしちゃうから。
そうしたら、うざがられるに決まってるよね。
「あーあ、こうなるってわかってたら……」
バスケなんか見に行かなかった。
お弁当落とすなんてドジもしなかった。
そうしたら話す機会なんか生まれなかったし、アドレスだって知らないままだった。
……好きになんか、ならなかった。



