心臓がえぐられたみたいに胸が痛んだ。
下を向いたら本当に泣いちゃいそうだったから、頑張って佐伯先輩の方を見つめ続けた。
唇を強く噛み締めて泣くのをこらえる。
今の私の顔、いつも以上にぶさいくだろうな……。
私と佐伯先輩の間に流れる妙な空気に気がついたのか、りんちゃんが代わりにさっきの質問に答えてくれた。
「今日は体育館の電球の点検とかで、南体も北体も放課後は使用禁止になったんだよ」
「あ、そうなんですか……」
りんちゃんには失礼だけど、佐伯先輩から聞きたかったな。
一言も喋ってくれないのは、やっぱりキツイ。
もう、先輩の目も見てられないや。
ひどい顔をかくすように下を向いて鼻水をすすった。
涙をガマンしてたかわりに、鼻水がでてきちゃった。
ズッて音が響いて恥ずかしかったけど、精神的ダメージが大きくてそんなことはあんまり気にならなかった。



