体育館12:25~私のみる景色~


 あ、またあの目だ。


 視界にも入って欲しくない、って言ってるような目。


 そんな目で、佐伯先輩が私を見てる。


 泣きたくなるくらい悲しいけど、ここでへこたれてたらダメだよね……。


「あ? 宮下?」


 すぐ後ろにいると思ってた私が、少し離れたところにいるのに気がついたのか。


 それとも、私が逃げようとしたと勘違いしたのか。


 りんちゃんは手招きをして、私を近くに呼び寄せた。


 これは、ちょっとチャンスだよね?


 佐伯先輩に謝ることができるかもしれないよね?


 それに今はりんちゃんもいる。


 佐伯先輩ともし喋れたとして、それを女の子に見られても、そこまで恨まれはしないんじゃないかな。


 よし……!


 私は小走りで、2人の方に向かった。