体育館12:25~私のみる景色~


 そんな私たちを見て何を思ったのか、慶ちゃん先輩は納得したように「ああ」と呟いた。


「お前、バスケ終わったあと毎日ここでこうやってたわけね? ……どうりで早く出ても、いなかったわけだ」


 うっ、やっぱり慶ちゃん先輩は時々すごく鋭い。


 でも、早く出てもいなかったって、どういうことだろう……?


「うーんと、その通りなんだけど。早く出てもいないって? 誰が?」


 なんのこと言ってるんだろう?


「……こっちの話だから気にすんな」


 気のせいかもしれないけど、慶ちゃん先輩のほっペが少し赤いような……?


 そんな慶ちゃん先輩を見た涼は、何かに気づいたのかにやっと気味の悪い笑みを浮かべた。


「じゃ、あたしは先に教室戻ってるね~! 亜希、遅れないように早く来るんだよっ」


「あ、ちょっと涼~!?」


 そう言ったあと走ってギャラリーを出て行ってしまった。


 これで置いていかれるの、2回目なんだけど。