そんな私たちを見て何を思ったのか、慶ちゃん先輩は納得したように「ああ」と呟いた。
「お前、バスケ終わったあと毎日ここでこうやってたわけね? ……どうりで早く出ても、いなかったわけだ」
うっ、やっぱり慶ちゃん先輩は時々すごく鋭い。
でも、早く出てもいなかったって、どういうことだろう……?
「うーんと、その通りなんだけど。早く出てもいないって? 誰が?」
なんのこと言ってるんだろう?
「……こっちの話だから気にすんな」
気のせいかもしれないけど、慶ちゃん先輩のほっペが少し赤いような……?
そんな慶ちゃん先輩を見た涼は、何かに気づいたのかにやっと気味の悪い笑みを浮かべた。
「じゃ、あたしは先に教室戻ってるね~! 亜希、遅れないように早く来るんだよっ」
「あ、ちょっと涼~!?」
そう言ったあと走ってギャラリーを出て行ってしまった。
これで置いていかれるの、2回目なんだけど。



