体育館12:25~私のみる景色~


 私って今まですごく危険なことをしてたんだなあ。


 女の子たちに痛めつけられてる自分を想像して、思わず身震いした。


「涼の言うとおりだね。もう明日からはコレ、やめにするー……」


 かなり残念だけど、自分の身体は大切だもん。


 ほんの数分、佐伯先輩を見る時間が減るだけだと思えばいいのかな?


 まあ、その数分が私にとっては大事なんだけどね。


 これくらいはガマンしないと。


 私の言葉を聞いた涼は、安心したような顔をしてる。


 そうだよ、涼たちにもあんまり心配かけたくないしねっ。


「よし、そろそろ行こ……」


 私たちが喋ってる間にコートはもぬけの殻になってたみたい。


 涼が教室に行くのを促して、立ち上がろうとしたとき。


 なぜか私たち2人に影がかかった。