「え、亜希、何すんの……」
早く帰りたそうな涼を死角に押し込めたら、すごくイヤそうな顔をされたけど。
「あのね。私いつも、佐伯先輩が出て行く瞬間までここでこうやって見てるの」
だって、時間の許される限りは見ていたいし。
「はあ~、いつの間にそんなストーカーっぽいことしてたの」
涼は呆れてるみたいだけど、しょうがないじゃん?
私にはお昼休みしか時間ないんだからっ。
だけど、やっぱりこれってストーカーみたいだよね。
佐伯先輩が知ったら、私のこと気持ち悪いって思うかな……。
「まあ、いいんじゃない? それよりもこんなことしてるの、女子にだけは知られないようにしなさいよ」
「ん? なんで?」
どうして女子に知られちゃダメなんだろ?



