体育館12:25~私のみる景色~


 そんなわけで、私はいつもどおりのスピードでご飯を食べて。


 涼も頑張って急いで食べ終わったはいいんだけど、食後ダッシュがきいたのか、ダウン中ってわけ。


「涼~、大丈夫? たぶんもうすぐで、先輩たちくるよっ」


 まだ血の気が失せた顔をしてる涼にそう話しかけて、私は体育館の入口の方をじっと見ていた。


 しばらくすると、ガヤガヤとした声が近づいてきて、その頃には涼の顔色も元通りのキレイな肌色に戻っていた。


 そのあとすぐに、慶ちゃん先輩に肩を組まれた佐伯先輩が体育館に入ってきた。


 本当に仲がいいんだなあ。


 あんなに近くにいる慶ちゃん先輩に、嫉妬してしまう。


 でも、佐伯先輩はちょっとうっとうしそうにしてたけど。


「あ~、死ぬかと思った……。ていうか亜希、もっとゆっくりご飯食べてもいいんじゃない? 先輩たちがくるまで10分くらい待ったんだけど」


 今は12時25分過ぎで、私たちが体育館に着いたのは15分くらいだった。


 たしかに先輩たちが来るまで、少し時間に余裕はあるけど。


 だけど、そんなゆっくりしてられないんだよっ。