そんなわけで、私はいつもどおりのスピードでご飯を食べて。
涼も頑張って急いで食べ終わったはいいんだけど、食後ダッシュがきいたのか、ダウン中ってわけ。
「涼~、大丈夫? たぶんもうすぐで、先輩たちくるよっ」
まだ血の気が失せた顔をしてる涼にそう話しかけて、私は体育館の入口の方をじっと見ていた。
しばらくすると、ガヤガヤとした声が近づいてきて、その頃には涼の顔色も元通りのキレイな肌色に戻っていた。
そのあとすぐに、慶ちゃん先輩に肩を組まれた佐伯先輩が体育館に入ってきた。
本当に仲がいいんだなあ。
あんなに近くにいる慶ちゃん先輩に、嫉妬してしまう。
でも、佐伯先輩はちょっとうっとうしそうにしてたけど。
「あ~、死ぬかと思った……。ていうか亜希、もっとゆっくりご飯食べてもいいんじゃない? 先輩たちがくるまで10分くらい待ったんだけど」
今は12時25分過ぎで、私たちが体育館に着いたのは15分くらいだった。
たしかに先輩たちが来るまで、少し時間に余裕はあるけど。
だけど、そんなゆっくりしてられないんだよっ。



