「……佐伯先輩って、ウワサと全然違いますよね?」
ふと思ったことが口からこぼれ落ちた。
「は……?」
なぜか、びっくりしたようなりんちゃんと中原先輩の声が重なって聞こえた。
「宮下さん、そのウワサってどんなの?」
佐伯先輩がきょとんとした顔で聞いてきた。
そんな顔も可愛くてイイ……。
じゃなくて、佐伯先輩、ウワサ流れてるってこと知らないのかな?
それはさすがにないよね?
「は? 何言ってんだよ。恭也知っ……ふがっ」
佐伯先輩がものすごい早さで、私のいるベッドの上にあったクッションをつかんで、中原先輩の顔に押し付けた。
そのあと佐伯先輩は、満面の王子様スマイル(たぶん作り笑い)で私の方を向いた。
「で? ウワサってどんな?」



