「そっ、それよりも! 佐伯先輩、いつから私が起きてるって気づいてたんですか?」
恥ずかしかったんですよ、って付け加えて言った。
すると先輩は思い出したかのように笑って、話しだした。
「だって宮下さん、寝たふり下手すぎるから。目閉じてんのにころころ表情変わるから、あれで寝てるなんて思う方がおかしいって」
そんなにさっきの私がおかしかったのか、口に手の甲をあてて笑ってる。
なんか今日、佐伯先輩よく笑うなあ。
いつも無表情な顔してるだなんて思えないくらいの笑顔。
それに、女子に冷たいってウワサで聞いてたけど、そのウワサって嘘なんじゃないのかな?
そう思っちゃうくらいに、普通に話してくれてる。
たしかに笑うことは少ないし、クールな感じかもだけど。



