苦笑いを浮かべながら、私はベッドから起き上がった。
「えへへ、つい寝たふりしちゃいましたあ~」
でも、佐伯先輩はなんで私が起きてることに気づいたんだろ?
首を傾げて考えてみるけど、やっぱりよくわからないや。
「起きてたならさっさと言えよ、このドアホ!」
……なんか中原先輩に、いきなりアホ呼ばわりされたんだけど。
仮にも病人に、そういうこと言うかなあ。
今はわりと元気なんだけどねっ。
でも、ムカつくものはムカつく!
「中原先輩に言われたくないしっ!! あんなことしてきたくせに、自分だってま……ッ!」
言いかけた途中で、真っ赤になって慌てた感じの中原先輩に、口を押さえつけられた。



