体育館12:25~私のみる景色~


 どうしようかな……。


 困った私の表情を見て、三島先生が思い出したように言った。


「ああ、宮下さん。5時間目が終わったら、林先生が送ってくれるみたいよ? だからそれまで、ここで寝てて?」


 え、りんちゃんが送ってくれるんだ。


 部活とかあるのに、いいのかな?


 でも、送ってくれるなら安心だなあ……。


「わかりました。じゃあそれまで、ベッドお借りしますね」


「ゆっくり眠ってね? 先生、これから出張でいなくなるんだけど、大丈夫かな?」


 私の顔を覗き込みながら言う姿は、お母さんとかぶって見えた。


「ふふ、大丈夫です」


「そう? じゃあ先生行くけど、鍵開けたまま行くからもし誰か来ても放っといていいからね?」


 軽く笑みを見せた私に安心したのか、冗談めかしてそう言った。