「恭也! てめー何すんだよッ!」
しゃがみこんで痛みに悶絶していた中原先輩が、ゆらりと立ち上がった。
教科書がぶつかった方の頬が真っ赤で、すごく痛そう。
それに、涙目だし。
「何って、教科書投げただけだけど」
佐伯先輩は、なに当たり前のこと聞いてんだよ、みたいな目をして中原先輩の方を向いている。
うん、それは見ればわかるんだけど。
なんで教科書投げたんだろ?
まあ、そのおかげで中原先輩離れてくれたから、助かったんだけどね?
それに、なんでここにいるんだろう……?
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