恋に恋した少女の初恋

移行期間も終わり私たちの抵抗も虚しく全員が強制的に冬服の着用を余儀無くされた頃

嬉しいニュースが入ってきた
それは寝る支度も全て済ませベットに寝っ転がってケータイをいじっていた時のこと

一件のメッセージ通知
一時期聞くだけで憂鬱になったこのメロディも今はなにも感じない。

「なおやん…?」誰だろう?
とりあえずメッセージ画面を開き内容をよむ

『こんにちは、いきなりゴメン
斎藤さんであってるよね?「愛梨」ってかいてあるし』

たしかに私はそのメッセージツールを本名そのまま愛梨という名前で利用している

『俺、6組の高瀬なんだけど斎藤さんさ、この前…一週間位前かな信号待ちのとこでハンカチ落とさなかった?』

そのメッセージとともに送られてきた画像は…
…間違えなく私のものだった

私はすぐさま返信を打つ

『ありがとう!ずっと探してたんだ!本当にありがとう‼︎』

見つかった喜びの勢いで打ったからこんな文章しか打てなかったが本当に嬉しい!

『いやー、よかった…
本当はもっと早くに教えてあげられればよかったんだけど』

『急いでたのかその時はすぐ走って行っちゃったし同学年なのはわかったけど詳しくは知らなくて…』

『で、今日友達に2組の斎藤さんって子がハンカチ失くして困ってるって聞いてさ』

ナルホド遠く離れた6組に届くほどに私の落ち込みは激しかったのか…
でも…

『本当に本当にありがとう‼︎
すごく助かった‼︎いつとりにいけばいい⁈』

見つかってよかった…本当に。

それからその高瀬くんと幾つかメッセージを交わしさっそく明日の朝ハンカチを渡しに来てくれるとのことだ。

『そんなに大切なものなら待たせるのは悪いしね』

と彼が言ってくれたので甘えさせてもらう

その日は久しぶりに本当にうきうきとした気分で眠れた