魔法の国と私の恋

こんな短い時間で、私はピピを頼りにしていた。

それは、当たり前と言えば当たり間の状況だけど・・


「どこに行ったのよ・・ピピ。
 1人にしないでよ・・」

私は、泣きそうになりながらその場に立ち尽くした。


その時、背後に気配を感じて振り向くと・・

私よりいくつか年上に見える男の子が立っていた。


「・・あなた、誰?」


私はいつの間にか、この世界に慣れてきていたのだろうか。

明らかに悪人には見えない、その穏やかな顔立ちの男の子に恐怖は抱かなかった。


「僕はピピだよ。」

「え・・?何言ってるの・・」

「僕が、変身した姿。
 言うなれば、こっちの方が本当の姿だけど。」

「本当の姿?」


確かに、声はピピの声だった。


「僕が鳥の姿なのは、魔法の森の中のみ。
 森を出る時は、この姿でなければいけないんだ。」


背が高くて、優しい顔。

私の世界ではきっと、かっこいいってもてはやされるだろうタイプ。

まるで、アイドルみたいだった。