「綺麗…」
行列に並び、やっと観覧車に乗れた頃は、すでに辺りは暗くなり始めていた。
観覧車から見える夜景に、美桜は感嘆のため息をついていた。
夜景を眺める美桜は、何だかいつもより儚く美しい。
「美桜…」
そんな美桜を俺はそっと呼び寄せる。
すると、俺の腕の中に吸い込まれるようにスッポリと収まる美桜。
儚く美しい姫を、俺はギュッと抱き締めた。
「ずっとこうしたかった…」
「あたしも…だよ…?」
美桜が瞳を潤ませて俺の胸から顔をあげる。
「本気?」
「うん。だって天翔、どこにいても女の子の注目の的だったし…」



