がたいのいい体に、どこまでも取っつきにくい雰囲気。


見た目はとにかくいかついのだ。


まあ実際、ケンカ以外は全くそんなイメージとは正反対だけど…。


「ねぇ、天翔!!」


「はいはい…わかったよ…」


聖夜と優実はお構い無しの美桜に手をひかれ、俺は半ば強引に遊園地へ足を踏み入れた。


「何乗る〜?」


「やっぱり観覧車は最後でしょ!」


キャアキャアはしゃいでいる美桜と優実。


そんな二人を見守りながら、俺と聖夜は回りの視線を気にしていた。


「すげぇ居心地悪ぃ…」


さっきから美桜と優実は男の視線を集めている。