「……まさか天翔、わざとやったの!?」


「バレた?」


「嘘でしょ!? 信じらんない…」


「まさかあんなにうまくいくとは思わなかったけど」


俺がクスッと笑うと、美桜は頬を膨らませて拗ねてしまった。


「あたし、本気で心配したのに…」


「どうせならサプライズの方がいいだろ?」


「あたしが行かなかったらどうしてたのよ…」


「聖夜に電話しようかと思ったけど、美桜なら来るかなぁって」


「そのためだけにこのケガ!?」


「雰囲気でるじゃん?」


「本当信じらんない…」


呆れる美桜にそっとキスを落とす。